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宮古島市議会”異常事態”続編

-2019年3月27日、宮古島市議会では、上里樹議員の一般質問で「市役所はなぜ市民の不安に答え 
 ず市民を罪人扱いして排除したのか」との発言が問題となり流会となった-

-以下は、3月議会での上里樹議員の一般質問の音声データから一部抜粋

(上里)この民間の船を使っての移動、これはもう緊急事態を、要するに周辺事態法が発動されれば自動的に民間機関も有無も言わさず命令によって動かされる。そういう法律ができています。そんな中で平時において民間の船が使われた。港湾施設を利用しているんですけれども、平良の。この港湾施設利用にあたっても、まさに異常な使用の仕方なんですよね。ですから、何が異常かと言いますと港にわざわざそれを受け入れるためのコンテナを2段に積み上げて両方で見えなくしています。その隙間に車両100台余りが配置された。そこで次の質問に移りますけれども、平良港で約100台余りの陸自車両の搬入に抗議する市民がいました。市役所は市民と丁寧に話し合うことも説明することもせずにいきなり退去を宣告し警察に排除を依頼するという残念な対応をしました。市役所はなぜ市民の不安にこたえず、市民を罪人扱いにして排除したのでしょうか。
(市長)休憩をお願いします。
(議長)休憩します。

- 休憩中 -

(市長)いまの上里議員の質問のなかにですね。2か所事実誤認があると私どもは思っています。一つは市民に丁寧に話し合うことも説明することもしないと言っておりますけれども市の港湾課の職員は自らの職務である港湾区域内における秩序の維持とスムーズな業務が遂行できるよう抗議する市民団体に対し繰り返し説明をし車両等の妨害を通行の妨害をしない様注意し説明をいたしました。これが事実です。
 二つ目、市役所はなぜ、市民の不安にこたえず市民を罪人扱いして排除させたのか。いうことです。市の職員は港湾に関する業務を円滑に実施するよう説得しましたが抗議する市民は聞き入れませんでした。自己の主義主張のため港湾関連法令や道路交通法関連に明らかに違反する行為をいたしておりました。さらに市会議員である上里樹氏はあろうことか路上に座り込むという違法な行為をし警察員から道路外へ連れ出されました。市民の模範となるべき市会議員として法に抵触する行為を取ったことはまことに残念です。市民は市職員は抗議する市民及び上里樹議員に対し罪人扱いをする行為は一切しておりません。市の職員の名誉のためにも発言の撤回と謝罪を求めます。
(「議長、これ答弁させた方がいいじゃないですか」の声あり)
(「いいですよ。休憩でやったのにいちいちやらんでもいいでしょう」との市長の声あり)
(議長)再開します。

- 開会中 -

(「答弁、答弁」との議員の声あり)
(建設部長)議長。
(議長)建設部長。
(「待て。ぼくはいまそれを求めているんだから。答えなくていい。それに対してどういう対応をするかを、答えてください」との市長の声あり)
(議長)(上里議員に対して)どうします。
(「おかしいんじゃないですか。これ」との議員の声あり)
(上里議員)議事整理権は議長にありますから議長で進めてください。
(「どのような形で罪人扱いをしてきているか。大事なことだよ樹議員。市長が言っているのはわかるよ」との議員の声あり)
(「だから、それは・・・」との声あり)
(議長)〇〇議員はいま黙っていてください。
(議長)(上里議員に対して)どうします。
(「・・・罪人扱いさせたの」との議員の声あり)
(「罪人扱いされたのが許せないといっているんだよ」との市長の声あり)
(議長)休憩します。

- 休憩中 -

(「(上里議員に対し)続行していいですか」との議長の声あり)
(「どうぞ」との上里の声あり)
(「進行してくださいよ」との上里議員の声あり)
(「発言の撤回と謝罪を求めているんだよ」との市長の声あり)
(「議事整理権は議長にあります。市長にはありません。なんですか一体。」との上里議員の声あり)
(「じゃ発言していいですか。この件で」との市長の声あり)
(「ちょっと待ってくださいよ。いま」との議長の声あり)
(「議長で整理してください」との上里議員の声あり)
(「いや。休憩して説明しているんだから」との議長の声あり)
(「これに対して必ず登壇して言えということ?」との議長の声あり)
(「あなたの質問は・・・おかしいじゃないか・・・それをやってからじゃないと・・・」との市長の声あり)
(「それを言うのは議長が進めますから。市長」との上里議員の声あり)
(「何を言ってるんですか」との市長の声あり)
(「何を言ってますか」との上里議員の声あり)
(「ちょっと待ってください」との議長の声あり)
(「登壇しなくて、いま説明しているわけだから。それに対して樹議員はそれじゃあだめだということ?」との議長の声あり)
(「私は通告を出していますから」との上里議員の声あり)
(「わかりました。じゃあ僕はやりましょう。はい」との市長の声あり)
(議長)再開します。市長。

- 開会中 -

(市長)繰り返しになりますけれども。上里議員の質問のなかで。2点事実誤認があると。それを前提にした回答はできないということであります。一つ目。市民と丁寧に話し合うことも説明することもしないと言うことを発言なされました。市の港湾課の職員は自らの職務である港湾区域内における秩序の維持、そしてスムーズな業務を遂行できるよう抗議する市民団体に対し繰り返し説明し車両等の通行を妨害しない様注意し説明を行いました。これが事実です。
 二つ目、市役所はなぜ、市民の不安にこたえず市民を罪人扱いして排除されたのかということですが、市の職員は港湾に関する業務が円滑に実施されるよう説得しましたけれども抗議する市民は聞き入れませんでした。自らの主義主張のため港湾関連法令及び道路交通法関連法に明らかに違反した行為でした。さらに市議会議員である上里樹氏はあろうことか路上に居座るいう違法な行為をし道路外へ連れ出されました。市民の模範であるべき市会議員として法に抵触する行動を取ったことはまことに残念であります。市の職員は抗議する市民及び上里議員に対し罪人扱いをする行動は一切いたしておりません。市の職員の名誉のためにも発言の撤回と謝罪を求めます。
 (「そうだ」との議場の声が2~3あり)(「(撤回と謝罪は)やるな」との声あり)
(議長)進行します。
(議長)これでいいですか。
(上里)議長
(「ちょっと待ってください」との市長の声あり)
(議長)休憩します。

- 休憩中 -

(「・・・答えもしないで続行するなら私どもは退場しますよ・・・」との市長の声あり)
(「どう思いますかと聞いているんですよ」との議長の声あり)
(上里)議長
(議長)上里樹君
(上里)只今の市長からの指摘ですけども、私は現場にお昼すぎに行きました。すでに警察が来ていました、現場に。そういう中で港湾課の職員は退去命令、それをやった瞬間に警察が動き出しました。その場に居合わせたものとして私はそう受け止めたのです。事実誤認であれば、その私が状況を見た、その点についてはその限りであって、それから私が路上に座り込んだというんですけども、これを座り込みだと現場をご覧になったんですか。法令違反をやったと。私は(「・・・いいんだよ」との議員の声あり)座り込みをしたわけではありません(多数の声あり)発言の撤回はやるつもりはありません。
(「オーケー」との市長の声あり)
(上里議員)次に移ります・・・
(「・・・」市長の声あり)(「これ市民が路上に座ることを許すことにつながるよ」の市民の声あり)(「私どもは退場したいと思います。これ議運でも開いてですね。やってもらったらいいですよ」「帰るよ。立て、帰るよ」との市長の声あり)
(議長)ちょっと待ってください。
(多数の声あり)
(議長)樹議員、いまの説明に対してどうですか。
(多数の声あり)
(議長)休憩します。

- 休憩中 -

(多数の声あり)
(「ちょっと静かにしてください」との議長の声あり)
(「謝るな。座っていなかったよ」との議員の声あり)
(「えっ」との声あり「座った」との声あり)
(多数の声あり)
(「樹議員の見解はどうですか。いまの答えに対して」との議長の発言あり)
(「別にないですか。じゃあ進行しますよ」との議長の声あり)
(「いやいやいや」との声あり)
(「何もなければ」との議長の声あり)
(「違う違う違う」との声あり)(「謝罪と発言の撤回を求めているから、それに対する答弁をやらせたらいいさ」との声あり)
(「これは職員もちゃんとした業務できないですよ。議長」との声あり)
(「樹さんの見解を求めているんですよ」「どうしますかと」との議長の声あり)
(「市長の指摘に対する見解を・・・」との声あり
(「言いました」との上里議員の声あり)
(「いま樹さんに聞いているんですよ。どうしますか、と」との議長の声あり)
(「ですから撤回しませんとさっき時間を使って答えましたよ」との上里議員の声あり)
(「わかりました。じゃあ私どもは・・・話をしてください。議員同士」との市長の声あり)(「謝罪もしない。撤回もしない。そんなんで答えられるわけないさ、議長」との議員の声あり)(「どうします」との議長の声あり)(「どちらもできないんであればもう、進行します」との議長の声あり)
(「議長裁量で退席を求めたらいいよ。こんな質問をやっている議員に答える必要はないよ」との議員の声あり)(「ちゃんと正式に市長は市役所の職員の名誉に・・考えて絶対に市役所職員はそういうことしてないとまっとうな仕事をしていると言って謝罪を求めているわけだから。それに対して撤回だ、なんだのと逃げるわけにはいかないでしょう」との美員の声あり)(多数の声あり)
(「議長、質問の時間を使って市長同様に見解を表明しました」との上里議員の声あり)
(「やらないということだよね」との市長の声あり)(多数の声あり)
(「議長、休憩をしばらくして我々対応しますのでちょっと休憩していいですか」)
(議長)休憩します。

- 休憩中 -

(「議長、もし市長がいまのことを言わなかったらね。上里議員のことを一方的に通って、役所の職員がいかにも不法行為をして、市民を罪人扱いしていたように聞こえるでしょうが。これは重大な問題ですよ」の議員の声あり)
(「だからさっきから求めているんですよ。(上里)樹さんに。どうするかと。どうしたいという返事もない」との議長の声あり)(多数の声あり)

- 以上である

- その後、多数の議員が議場に戻らず流会となった。-

翌3月28日 上里樹氏の発言が「議会の円滑な進行を妨げた」などとして次のような懲罰動議が提出され、懲罰特別委員会が設置された。

20190426_075405

- 以下は地元2紙からの抜粋である。

2019.3.29 地元紙2紙からの抜粋
市議会 懲罰特別委を設置
上里氏の発言めぐり動議

 宮古島市議会は3月28日、上里樹氏の発言が「議会の円滑な進行を妨げた」などとして懲罰特別委員会を設置した。懲罰動議の発議者は新里匠議員のほか11名の与党議員。
 陸自駐屯地に配備される車両の平良港への陸揚げをめぐり、上里氏が27日の一般質問で「市役所はなぜ市民の不安に答えず市民を罪人扱いして排除したのか」と発言したことを議会流会の要因とした。そのうえで「上里氏の発言は根拠のないもので公務を遂行している者が罪人扱いしたと断じ、その名誉を傷つけた。また、発言の撤回を求めた調整にも耳を傾けず、結果として議会の円滑な進行を妨げた」などとして懲罰を求めた。
 この動議に一部野党は猛反発した。
 上里氏は弁明で、議会の空転は自身に発言の撤回と謝罪を求めた下地敏彦市長にあると強調「これは私個人だけの問題ではない。宮古島市議会の今後のあり方のためにも一人一人がしっかりと考えてほしい」などと述べた。
 上里樹議員は、宮古毎日新聞の取材に対し「混乱の発端は下地市長。議場でのわたしの発言についてはほかの議員からも議長からも不穏当発言との指摘はなかった。「下地敏彦市長が議場から退場しようとするなかで、与党議員が休憩を求めてそこから議場に入らないという事態が生じた。(『罪人扱い』」との表現は)私が現場の状況を見て感じたことを言ったまでだ」などと述べた。

2019.3.30 地元紙2紙からの抜粋
上里氏発言、継続審査へ 市議会懲罰特別委員会

 宮古島市議会 (佐久本洋介議長)は29日、 市役所平良庁舎6階会議室で上里樹氏の一般質問の発言が円滑な進行を妨げ、 議会の品位を貶めたとして懲罰特別委員会(高吉幸光委員長) を開いた。
発言については、 与党委員が「不穏当発言であり懲罰に値する」 と述べた一方、 野党委員は 「港湾で見たことを発言したことであり、 不穏当発言とは受け止めていない」 などと意見が割れた。 過去の審査などを踏まえた上で「議員の身分のことなので慎重な審査が必要である」として継続審議とした。 引き続き行われた本会議では高吉委員長から閉会中の継続審査を要するとの報告があり、 異議はなく了承された。続き
 懲罰特別委員会は28日の本会議で与党議員12氏からの懲罰動議を受け、議会運営委員会で設置が決まった。 この日午前10時から始まった委員会では高吉委員長、 我如古三雄副委員長のほか平良和彦氏、眞榮城徳彦氏、 平百合香氏、 新里匠氏、 仲里タカ子氏、 國仲昌二氏、 下地勇徳氏の9人が出席。 下地信広氏は欠席した。
 懲罰特別委員会が設置されたのは、 3月4日に陸上自衛隊が千代田駐屯地への車両配備で平良港を利用した際に市側が取った対応について、 「市役所は丁寧に話し合うこともなく説明することもせず、警察に排除を依頼するという残念な対応した。 なぜ市民の不安に応えず罪人扱いをして排除させたのか」 とした発言が議会の円滑な進行を妨げたとしたもの。
 眞榮城氏は 「懲罰特別委員会を設置したのは、 それなりの意義がある。 懲罰は当然であり、何のおとがめもないというのはありえない。懲罰を課しますという前提で進めていかないと何の意味もないと思う」と述べた。 新里氏は 「発言については多くの人が良くないと思っている。議事進行が出来なくなった流会の責任を持つべき」と強調。我如古氏は「罪人扱いの発言が空転の原因である」と述べ、懲罰を求めた。
 國仲氏は 「発言が懲罰に値するのか議論すべき。この発言がそこまで不穏当とは思えない。議員の発言はよっぽどのことが無い限り認められるべき。現時点ですぐに結論は出さない方がいい」と述べ、 仲里氏は 「空転のきっかけは市長の言動。(上里氏は)港湾で感じたことを通告通り発言した」 などと上里氏を擁護した。
 地方自治法の第134条では、 普通地方公共団体の議会は、 この法律並びに会議規則及び委員会に関する条例に違反した議員に対し、 議決により懲罰に科することができるとしている。第135条の懲罰には▽公開の議場における戒告▽公開の議場における陳謝▽一定期間の出席停止▽除名│がある。
 継続審議となった次回の懲罰特別委員会は4月中旬頃に予定している。

2019.4.20 地元紙2紙からの抜粋
上里氏の懲罰決定
採決で賛成多数

 市議会3月定例会での上里樹氏の一般質問が「議会の円滑な進行を妨げた」などとする与党議員12氏による懲罰動議提出を受け設置された市議会の懲罰特別委員会の第3回が19日市役所平良庁舎で開かれた。
 第3回委員会では発議者を代表して新里匠氏が動議提出理由を説明したほか、上里氏が弁明を行い、自身の行動が議会を混乱させたとは考えていないと主張した。
 採決の前の討論で仲里タカ子氏は、「上里氏が議長の発言削除要求に応じたことで議会の秩序と品位は保った。懲罰を科す必要はない」と主張。國仲昌二氏は「混乱の原因は上里氏ではなく発言の撤回と謝罪を求めた下地敏彦市長にある。このような流れで一議員の懲罰までいくことは怖い。慎重に判断すべき」との考えを示し、両氏とも懲罰を科すことに反対を表明した。
 それに対し我如古三雄氏は「懲罰を科すべきだ。上里議員の発言が無ければ議会が空転することはなかった」、新里氏は「『市民を犯罪扱い』は適切ではなく、発言の削除だけでは議会の品位は保てない。議会が空転し、流会した責任は取らなければならない」との考えを示し、懲罰を科すべきだと訴えた。
 賛否が分かれたことから挙手による採決を行った結果、賛成7、反対2の賛成多数で懲罰を科すことと決した。
 次回は懲罰の内容について審査を行う。
 懲罰の種類は△戒告△陳謝△出席停止△除名、の4種類がある。

2019.4.24 地元紙2紙からの抜粋
賛成多数で「陳謝」に決定
上里氏への懲罰内容

 宮古島市議会 (佐久本洋介議長)の議員上里樹君に対する懲罰特別委員会 (高吉幸光委員長) は23日、 市役所平良庁舎で4回目の会合を開いた。 委員らが3月定例会一般質問で円滑な進行を妨げ議会の品位を貶めたとして対象になっている上里氏に対する懲罰の種類について協議して採決した結果、賛成多数で陳謝を科すことと決定した。続き
 続いて、 6月14日に開会予定の6月定例会で上里氏に読み上げさせる陳謝文の文案を確認。 与党からは「もっと反省を促すような文面にしてほしい」「二度と議会を混乱させるような発言をしないようにするなどの文言が必要」との声も出た。一方で野党側は、不穏当発言の判断について「その判断は多数与党に握られている」と訴え、議場における議員の発言が委縮する懸念や今回の懲罰をめぐる一連の経緯についても疑問を呈した。
 今後、 文面の調整を高吉委員長と議会事務局に一任し、同12日に予定されている議案説明会の際に文案を確認することと決めた。
 もし、 上里氏が陳謝するのを拒否した場合は、 再度動議が出されて新たに懲罰特別委員会が設置され、 再び上里氏への懲罰が議論されることとなる見込み。その際はさらに重い懲罰が課されることとなる。 懲罰の種類は、 ▽戒告▽陳謝▽一定期間の出席停止▽除名、の4つとなっている。
 この日の委員会では、 委員が懲罰の種類について意見を出し合った。 我如古三雄氏は 「議会の秩序を乱し流会させた責任は重い。 陳謝を科すべきだ」、國仲昌二氏が 「自分が調べた事例から見ると今回の上里氏の発言は、 陳謝は重すぎる。 戒告が適当ではないか」、 平良和彦氏が 「流会はよほどのこと。 陳謝して頂きたい」、仲里タカ子氏が 「どうしてもと言うなら戒告が良いと思う」 などと述べた。
 この懲罰特別委員会は、 先月28日の3月定例会本会議で与党議員12氏からの懲罰動議を受け、 議会運営委員会で設置を決定。 委員は高吉委員長、 我如古副委員長のほか平良氏、 眞榮城徳彦氏、平百合香氏、 新里匠氏、 仲里氏、 國仲氏、 下地勇徳氏、 下地信広氏の10人となっている。



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