平成31年1月23日
市議ら忖度と圧力
予算案を否決した議会の遺志を尊重する-。
県民投票不参加を表明した首長は事務執行を拒む一つの理由に「議会の意思」を挙げるが、宮古島市と石垣市では市長の意向が影響した構図が浮かぶ。忖度と圧力だ。
「当初、明確に反対したのは数人だけ。与党の中では予算案を可決した方が良いという意見が多かった」宮古島市議会の与党の一人はこう明かす。投票事務の予算案は地方自治法に基づいて組まれており「『議会で否決できるのか』と慎重で、議論がまとまらなかった」と振り返る。
同市議は選挙戦で一糸乱れぬ結束を図るため、昨年から与党内で統一見解を基に行動することを決めており「市長に見解を尋ねてみようとなった」と話す。
昨年12月上旬に面談した際、市長は県民投票に否定的な見解。以後、与党内で予算案否決の雰囲気が出来上がったという。
下地敏彦市長は本紙取材に面談を認めたが「県民投票は問題があるといったが、あくまで個人の見解。それに従いなさいとは一言も言っていない」と答えた。
だが、別の与党議員は「市長がこう考えているのなら従おうというのが与党内の空気。チーム沖縄の会長を務める市長に見解を尋ねれば投票に否定的なのは当然。見解を聞こうという時点で流れは見えていた」と指摘する。-以下略-
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